衝撃のデビューから3年、2024年の東京オートサロンで登場したGRヤリス進化版の詳細分析。一般的にモデルライフ途中のアップデートはマイナーチェンジとか、改良モデルなどと表現するが、GRヤリスは「進化型」と呼ぶ。これには明確な理由があった。
「実は当初の企画ではモデルライフ中の改良は『法規適合くらいで変える必要はない』でした。ところが、モリゾウさんに『鍛えた結果は、できるだけ早いタイミングでユーザーに還元すべき』とガツンといわれて考え直しました。これまでさまざまなチャレンジをさせてもらいましたが、挑戦しただけでは何の意味もない。どうせなら、これまでモータースポーツの世界でトライ&エラーで鍛えてきたことを、すべて盛り込んでしまえと」齋藤チーフエンジニアが語るとおり、進化型はGRならではの経験を活かしたエボリューションモデル。内外装はもちろん、エンジンをはじめ、メカニズムにもしっかりと手が入っている。自身がGRヤリスのオーナーでもある山本シンヤさんが、その進化ぶりをレポート。